Closer

2012.01.13 2:48:35

久しぶりにジョシュ・グローバンのアルバム『クローサー』を聞きました。

一番好きなのは『broken bow』。
直訳したら“壊された弓”? いや、“壊れた弓”かな。

ジャケットの和訳は文脈から意訳されていて、私が聞いて思ってていたのとちょっと違うんだけどそういう見方もあるねとか…

恋人が別の人の元に言ってしまったらしく、失恋設定なのですが、
なんか物欲から解放されていく感じも受ける。

昨年クリスボッティがグローバンと共演したのもこの曲で

自分とボッティが好きな曲おなじなんだな!と勝手に思い込みよりいっそう好きになりました(笑)

グローバンは、“クラシックに影響を受けたポップソング”と自分の音楽を位置付けているそうですが、

クロスオーバーものを“あれはほんとの○○じゃない”
と口に出さないと気がすまない人がたまにいます。

でもほんとの○○だけが本物じゃないと思いますよ。
ほんとの○○も確かに本物なのでしょうが、
コアな専門色さえ徹底していたらそれがイコール格の高い、芸術性のある、いい音楽だとは限らないとも思います。

沢山の人々が肯定して心を預けている音楽を
ほんとの○○じゃないと言い張る底には自分一人の支持するものが千人、万人よりも価値があるのだと言っている尊大さがあるような気がします。

あくまでも一人は一票です。
ほんものコア派だからといって、○○はほんとの○○じゃないとか
尊大な批判はしなくていいですよ。人気に焼きもちやくのはカッコ悪いので多少控えめにしましょう(笑)
と思って生きてきた私には



自分のジャンルに誇りが高いのは素敵なことだと思いますが、それぞれにとって好きな音楽が『本当の音楽』ではないでしょうか。

大衆に迎合しない!と燃えて意思を貫く時もあると思いますが、
『大衆には芸術はわからない』みたいな見下した心で演奏しているのならその音楽、どんなに立派な本物でも、人気がでなくてあたりまえ(笑)だと思います。


今夜はクロスオーバーものの中でも大切な一枚、久しぶりにゆっくり聞きました。

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