松田次史先生がハイドン TP協奏曲変ホ長調ゲスト出演のお知らせ~札幌日大高校吹奏楽部第1回定期演奏会~

2012.06.27 18:52:07

松田次史師匠が
F.J.ハイドンのトランペット協奏曲変ホ長調をゲストソリストとして演奏、共演されるお知らせです。

◆7月6日(金)6時開場、6時半開演
札幌コンサートホールKitara大ホール

◆プログラム
・Rシュトラウス ウィーンフィルハーモニーの為のファンファーレ
・Fメンデルスゾーン 吹奏楽の為の序曲
・Rシュトラウス アルプス交響曲作品64
・Pリンケ ベルリンの風
2012年全日本吹奏楽コンクール課題曲より  他

◆入場料800円(当日1000円)

◆チケット取り扱い
Kitaraチケットセンター0115201234
大丸プレイガイド0112213900
ヤマハ札幌店0115121726
三響楽器0116841276

◆お問い合わせ
札幌日大高校(木田)0113852611


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ハイドンのトランペット協奏曲は
当時の楽器としては最先端の画期的な新作
“キー付クロマチック(半音階)トランペット” で初演されました。
それまでは半音階の表現が機能の制約上無理だったのが
この進化により可能となる第一歩を踏み出したのです。

現在のトランペットはピッコロを除いてピストン式、ロータリー式共通して3つのバルブアクションを操作する形が普遍的なものとなりました。
しかし当時のキー式は最先端したとはいえ長管に今のクラリネットのキーをかなり単純にしたようなキーをじかに付けた形状で両手を6つのキー操作に費やすもの。
この新作を使いこなすのは大変演奏困難だったようです。

楽器そのものは当時は実用化できるレベルではなかったようです。
“当時の楽曲は当時の楽器で演奏するのがより純正な方法である”という視点もあるかと思いますが、こちらの協奏曲については初演1801年当時の楽器よりも現代の楽器を使用して演奏するほうがハイドンは喜んで下さるかもしれない。↑というのは個人的な想像ですけども。


トランペットの新しい、前代未聞の可能性にかけて
それまでの作品にはない要求が
(もしくは未来の新しい音楽への希望が)
ふんだんにたくされた
ハイドンのフロンティアスピリットあふれる協奏曲なのです!

楽器の製作技術はもちろん、
できなかったことをできるように奏法を何世代にも渡り積み上げて伝承、発展させてきた

『“トランペット人類”の進化の歴史』

堪能しに、
すべてのトランペット先代!?に敬意を持って
拝聴しに行きたいと思っています。

ベルリンにてかのカラヤンに称賛され、この4月には指揮者山下一史氏に“札響の宝”と紹介された松田次史先生のソロ。
そして青春を音楽に捧げている日大高校吹奏楽部の皆さんの演奏。

ブログをご覧下さっている皆様と
この時間を会場で共有できたらもっと嬉しいです。