師匠のご自宅へ

2011.02.24 22:27:28

昨日は、木田恵介(北海道吹奏楽連盟事務局長)・亜子ご夫妻とともに、
松田次史先生のご自宅にお邪魔して

とあるビッグイベントの打ち合わせをしました。

先生のご自宅にはお雛様が飾られていて、内装や外装も新しくなっていました!

文化庁の室内楽のお仕事で秋田その他演奏旅行にでむかわれていた松田先生は、この日のために
晩餐の食テーマを「秋田」にされたそうで、
秋田のいぶりがっこと奥さまの千里さんのお父様お手製の沢庵からディナーがスタート。どちらもおいしかったです。

きりたんぽ鍋と、その他門下生からのおくりものとゆういろんな特産品が次々に…たくさんの生徒からの敬愛がずらりとならんだ豪華なディナーでした。

松田先生のカラヤンアカデミー時代のさまざまなお話、
松田先生のお師匠様であるベルリンフィルハーモニー元首席奏者のマルティン・クレッツァー氏が21歳でベルリンフィルに入団されたときの様子なども含めて話しはドイツのトランペットギルドの秘話にまで広がりました。

中でも印象的なのは「アタックについて」の様々な方法論の展開とそれをうらづける音楽性、価値観についてのお話です。

トランペット奏者にとって「アタック」は(ピアニストでいえば「タッチ」にあたると私は思いますが)、
生きざまや信念にまで影響するテーマになりえるもので、正座で拝聴させていただきました

トランペットのアタック、ピアニストでいうタッチは個性であり、なにを好むかはそれぞれ自由な信条だとしても、
「自分が好ましく思わないもの=劣っている」
という「自分の趣味中華思想」を、芸術の優劣・聖俗の分類までにそのまま持ち込むのは、気持ちはわかるのですが、私は個人的には好きではありません。
そういう話しになると貝になりたくなるんですよ(笑)
しかし自分の趣味=聖俗を決定すると思い込む人はわりと簡単に人にそれをおしつけようとします。

X軸左右どちらにあるかの違いを、上下、優劣関係のY軸に座標の数値をすりかえてしまうようなセンスもあるんですよね。
でもそれをうかつにやると、座標の中心(0,0)がどこなのか把握してないことがばれてしまいますよ…。

音楽の座標ゼロ地点は生身の個人には完全に所有できないものだからこそ、古今東西すべての芸術家はみんな必死で芸を磨きあげるのではないでしょうか。



色々なお話を聞いて松田先生も
私とは次元が違うにしても
この座標すりかえにちかしい類いのストレスを受けるときもあり、
その上でなおかつトランペットに日々情熱を注いでこられて、
今日の現役オーケストラプレイヤーとしてのご活躍ぶりがあることを実感しました。


次回はひょっとしたら松田先生お手製のカレーがいただけるかもしれないです(笑)

ビッグイベントについてはまた、詳細皆様におつたえできるときがくると思います。

お楽しみに!