17世紀のイタリア器楽曲集よりカンツォーン・ラルバゴナ を編曲しました。

2011.12.08 22:28:07

イタリアのカンツォーン「L'Albergona」をソロトランペットとトランペットトリオのために編曲しました。

昔中世古楽バンドに所属していた頃購入して、いつかやれたらと思い、そのまま忘れていて幾年(笑)放置されていた楽譜の山からでてきたのです。
古楽と呼ぶには新しくバロックと言い切るにはさらに前の古楽みたいな曲が多い「器楽曲集」。
カラーが分類にはまりきらず微妙だなあ…。過渡期だったのでしょう。

作曲家のチェザレ・ボルゴCesareBorgoは1500年代に生まれて1600年代没と生没年不詳。ミラノ生まれ。
「伊・ミラノ17世紀の器楽曲集」
から選びましたが1584年と1591年に何か活躍して、1602年に8つのミサを出版、沢山のモテットを残した。
とあるので、主に16世紀に活躍した方なのではないでしょうか。
おおまかなことしかわからない人物。


4人それぞれ別の働きをしながらも、
巡り会うとき同時に信号のリズムを長三和音(素直だなあ)で演奏できるようになっていて、
一人一人の楽譜だけでは
ドラマティコとかロマンチックとか
英雄的カタルシス
は、ありませんが
みんなでせーので吹くと出来上がりが楽しい曲かなと思います(*^^*)

和声がシンプル。
飾り気のない純粋な構成、最後が強烈にブリリアントアピール万歳じゃないのが古楽っぽい。
↑遠山の金さんが桜吹雪見せるシーンがないときみたいな気分。

「あ、今日のおさばきは
『お主の悪事の所業は全てこの桜吹雪がしかと見て聞いておったわ!』
とか言って肩出さないんだねぇー」
と思います。新鮮に映ります(笑)。
肩ガバッてやるのが一番見慣れていますけどあれは毎回必ずやってるわけじゃないんですよ。
時として桜吹雪を見せないのもいいものです。
というわけで分類しきれない過渡期の音楽をしゃにむにアピールしてみました(笑)。
ガバッといきませんけど、素直なシンプルな器楽をやりたくて書きました。

27日に演奏するのが楽しみです!