続・バッハは空気を読まなかった?Akademie Fur Alte Musik Berlin

2011.02.01 17:15:13

同じパンフレットに赤塚健太郎氏によるプログラムノートが掲載されていました。

第五番について、
・「常軌を逸脱する長さのチェンバロの独奏があらわれる」
・「バッハ自身の、場の空気を読まないまでに旺盛な即興精神が楽譜上に留められた貴重な例」

という記述をみて、私はほっとしたのでした。
やっぱりこの長さは常軌を逸脱してる(笑)んだな……とか、

オーディエンスが「もう、すでに気にされていない」感(笑)

をうけたのは
私だけじゃなかったのね……。と。


オーディエンスに
「好感やすすんだ興味をもっていただける範囲」
が、残念ながらある程度は限られているとしてですね。
J.S.バッハ様が、お付き合いの『アンバイ』がわからないかのような

あえて超ロングなカデンツァを選択したそのココロは…?考えたところで、
ココロは本人じゃないとわからない(笑)のですが、


なにか強烈にわかってほしいことがあるんだな~、「心地よく爽やかである」ことより先に、やりたいことがたくさんある
など想像される。


また当時は通奏低音が主な役割だったチェンバロで

ここまでソリスティックなことができますよ、
と新しい角度でアピールしたい

もしくはそういう新しいアイディアのある自分をみてください

という気持ちもあったんでしょうか?
うーん。なぜここまで長くしたのだろう。



そういえば
なにかの本に、
『一流は空気を読まない』
という題のものがあり、読んでみたこともありましたが、私の実生活になかなか活用できないでおります(笑)

空気を『読みたくても、読めなかった』ことは、たくさんありますけどね……濵