素敵な女性のトランペッター。

2009.08.13 20:57:54

ビビブラックさんのリサイタルを聴きにいったときのこと。

協奏曲をいくつかとフランス近代いくつか

ピッコロではアルビノーニというかなりすごいプログラムのあとアンコールはクライスラーの愛の喜び、愛の悲しみ、ほか二曲とゆう大変な大盤振る舞い。

一時間55分。
トランペットのリサイタルとして、手間やスリルの薄い曲をいれずに(笑)休憩は15分で、この時間はかなり長丁場だと思う。
最後まで温かく安定した豊かな音色で友好的なオープンな音楽でした。
気持ちよくなった(笑)。
当時、幸せな子だったので、練習したらモーリスアンドレになれる、今は違うけどいつかなるんだとか思ってたいたくらいですから(はずかしい笑)
ビビブラックさんと同じ年になるまでにあのくらい吹きたいなとか思っていた。ごめんなさい。
とっくに当時のビビブラックさんの年齢は越えた現在、そのプログラメの一曲とりあげるだけでも決戦状態です。
あの、あきらめてないし頑張ってもいますけど、実際はそうなんだなとゆう……。
まあそれはおいといて(おいておくなよと!)


フィラデルフィアでオーケストラ団員として活躍されたのちソリストとしてデビュー。

全米美女五十人とかゆう投票でもランクインしているお方で、金髪のブロンド美人。
背も高いのですが腰の位置も高く、別の人種だと思いました。
実際別の人種なんですけど(笑)



私はCDを買い、握手してもらいました。
とってもハッピーな気持ちになり、どういう気持ちの流れかわからないけど、


『ビビブラックのしもべになりたい』
みたいな、魅力に支配さたとゆうのか家に帰ってから、優しい手の感触を思い出してほわんとしていましたね。もう、好きになっちゃったんですよ。虜になったんですね(笑)
ドレスの腰からしたに金色のシャラシャラした飾りがいっぱいついていました。
豪華な上品さに圧倒されました。
ゴージャスなんだけどうっとうしく派手じゃないんです。
外人なので、サクサクしてんのかと思ったけどなんてゆうかおっとりしたチャーミングなニュアンスがあってイエスノーはっきりしてよ的な外国の怖さ(笑)がない。
にこっとすると、もうこにくたらしい感じです(笑)なんなんでしょうねあの、かわいくてにくたらしいけど好きだ、みたいな葛藤は?


握手が終わって列をはずれてからも、じーっと楽屋に戻るまでみていました。
もったいないからいっぱいみておきたかったんです。
壁に入っていく最後の瞬間ビビブラックさんはみなさんにまたチャーミングなうるわしい会釈をして消えていきました。



そういうときに、全員に向けたお仕事中の博愛であるにも関わらず、私は
『今自分みてくれてた!わらってくれたんだ!』
と思い込むところが昔からあって、
……まあやはり幸せなおめでたい自己中な性格してますね。


それからしばらく、私は自分のことを、ペペピンクと名乗っていましたよ!?
最初はアキブラックになるとか言ってましたが図々しい気がしたのでおもしろくアレンジしてみたんです。






このリサイタルでは余計な一言みたいな言葉も記憶に残っている。

エントランスで立ち話をしていたとき。

あくまでも素敵な、女性の、トランペッターだよ。女性のね。とか、

どんなにうまくても、女の音であってほんとのトランペットの音じゃない、

どんなによくても女は女の音しかだせない


オケにはいれてもトップはむりだからソリストでよかったんじゃない。美人だし。


というようなことを言うお兄様ガタがいらしたことだ。
当時名実ともにお子ちゃまだった私は、


漠然とだけれども、自分も万一世界ツアーするソリストのビビブラックレベルになっても言われるんだと、あるいみどこか幸せな心配をしたのであります(若さゆえ笑)。


なってから心配するので十分間に合うんだけど!?


なぜ素敵だな、いいコンサートだな、すごくうまいなあなどで、すませられないのか、お兄様がたの気持ちがわかりませんでした。



でも、今はよろこんでいただけるレスポンスを少し想像できる。
「そうですね。それを知ってるあなたがほんとうのトランペッター、男の中の男です。
女である限りあなたには永遠にかなわないです。
たとえわたしがビビブラックであってもそれを理解できるのであれば自分の芸術に対する知性を誇りに思います。
親切な真摯なあくまでも善意で教えてくれてありがとうございます。
真実に出会えてわたしは幸せです」


とか、こんな風な内容のことを言って欲しかったんではないかと~~~!
そのように性を理由に無条件に謙遜するだけで、多少賢く見えたかもしれないです。


1・ユーアーザワールド
2・ユーアーザザリアル、
3・ユーアーザアーティスト。


「ヨイショの基本」スタンバイが甘かった、大人の機微に疎かったわたし……
あの日はいいレスが思い付かなかったんだよ~!!
気がつかなくて、ごめんなさいね。
ビビブラックにまっすぐに夢中で舞い上がっていたため、また当時はほんとに
おこちゃまでしたので気配りがいたりませんでした。



わたしに本当のトランペットを伝えようとしてくださるすばらしい善意にもとづくピュアなアドバイスだったんですよね(笑)すごい親切心です。


本当の芸術は男性が独占しているのだ、

生まれたときから芸術家にはなれないさだめをわきまえろとか、
女の音は基本的に格下だとか、

そんなことを右左いまいちわからない世代の当時は女の子だったわたしに


けして微塵の
意地悪な魂胆の刷り込みをするつもりはなかった



と、思うことにします。。


皆様の真摯な無償のご指導に感謝します(笑)
15年以上たっても記憶に残る名言、



あくまでも、女性の、トランペッター。
女の音しかだせない。

なにをあくまでも言いたいのかわからなかった(笑)
「しか」ってあっさり勝手にゆってんのどうなのって。



しかし、わたしに
なにか言いたいんじゃなくて、たくさんの人にもっと言ってほしかったんだね。
あなたこそ本当のトランペッターですと。



また違ったらごめんなさい!


……自分のがんばって目指してきた世界がいかに
深淵なものであるか。
わかってほしかったんですよね、きっと。
そのために女性の音がどうとか、
統制群にする必要あんまり、ないんですけど統制群、つまりご自分の価値アップの叩き台にできるのが気持ちいいでしょうね。
こちらは気持ち悪いのは、なぜか高尚な音楽の真価について会話の空気で無視されるんだけど~~。
高尚な芸術音楽について信念をあらわすのはそれぞれ自由なんだけれども、それを無作法に語れば必ず尊敬されるわけではないことを知った十代のペペピンク(笑)



同じ趣味にむかってがんばりたいかどうかはわからないけど、





お兄様がたがトランペットについて積み重ねた気持ちと時間の重さについては趣味をこえて共感いたしておりますよ。
そこは誤解されたくないですね。

自分を信じたい気持ちに、老若男女の違いはないと思うのですよ。



トランペット吹きはみんなトランペットが好きだよね(*^^*)。


●追記

わたしはステージマナーのとある点について、このときのビビブラックさんのまねをしている点があります。
まねをしているときの、自分が好きだ(ナルシストでごめんなさい笑)