練習日記 ザルツはサルツなんです。

2012.04.12 3:35:56

モーツァルトのレクイエムにむけ、私は最近
・ベーム指揮ウィーンフィル
・カラヤン指揮ベルリンフィル
らと、遠慮なく何度もリハーサルを重ねています。自宅でCDだからできることなんだけど…(笑)

五月のコンサートは
伝統となった形による『ジュスマイアー版』Su(uの上にウムラウト)βmayr
ジュスマイアーさんって、綴りどうり読むとそうなんだけども
オーストリアのドイツ語発音(笑)だと
“シュスマイアー”さん、あるいは“シュッスマイア”さん、“シュシュマイアー”なんじゃないか?と思うけど。
最近使われにくくなったSを二つにしたようなドイツ語のβみたいな字、オーストリアだと『ス』より『シュ』という発音に近いことが多いのと、マイアー→がミーアに近いかもしれないので
モーツァルトさんは弟子を
『シュシュミーア』と呼んでいたかもしれないのです。

ちまたの日本語資料ではジと書かれてるものばかりなので私もジュスマイアーと書きました。

ちなみにモーツァルトにゆかり深い土地の一つであるザルツブルグも、
ザルツブルグに住んでる地元のかたがたは

“サルツ”とか“シャルツ”(笑)に近い発音でお話されてました。ネイティブオーストリア人はSを濁音にしません。

モーツァルトの生まれた時代オーストリアのSが、どういう発音だったかまではわかりませんが。
資料によると、モーツァルトさんのご先祖は
『モッツハルト』さんだったらしいですよ。日本でいうと先祖と名前は同じだけど使う漢字が後世簡単になったみたいな、変化なのでしょうか。
それを考えてもあんまりレクイエムと関係ないけどね(笑)


ジュスマイアー版使ってますと言って天国でモーツァルトさんが弟子が頑張って仕上げたな~よくやった、と思うかどうかが心配なのよ。
『僕の弟子の名前は
シュッスマイアだよお~。ジュースマイアーって誰。』
って思ってないかな、話しはちゃんと伝わってるんだろうか?
といちいちジュスマイアー表記をみるたび、個人的に気になるんです(笑)。それ気にして楽器うまくなるわけではないけどね。


だって田中さんが外人さん『ダーナカー』言われても
それってガダルカナルタカの略称?いや、サッカーのナカタをひっくり返した愛称か?と思っちゃいませんか(おもわないか笑)



フルハタの最初が濁音だと

ブルハタは外人さんには多分いいにくいので、
『ブラーッタ』あるいは『ブラート』とかになりそう。
飛行機のってお国につく頃には『ブラガートだったっけ?』とごちゃ混ぜになっている始末!?
濁点ひとつのズレでもう誰のことだかわからなくなる恐れがあるんです(^_-)。

作品として未完であったのをシュッスマイアさんが完成させた部分についていろんな見解があるそうですが、

師匠と比較されて時として
『センセイほどじゃないよね』
という類いの批判を受ける可能性もあることは

弟子なんですから(笑)
重々そのような批判を承知と覚悟の上で取り組まれたのではないでしょうか!

弟子ってそういう自覚があるから弟子なのだと思います。

何が言いたいのかまとまらない日記ですが

私はシュスマイア版が好きで
はりきってさらっております
という記録でした。

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