コミケの思い出

2011.01.05 19:30:14

昨年末、と言ってもほんの数日前の事ですが行って来ました!
日本で一番現金授受がされるイベント、某代理店ですら近付けない聖域
コミックマーケット!へ

80年代のコミケを知っている人間にとっては隔世の感があります
いや、私が80年代のコミケを知っている訳ではないのですが

この日は数十万人が訪れ、数億円の現金と数十トンもの紙が動きます

この空間では紙媒体の衰退なんて事は夢物語
(それでも近い将来同人誌も電子書籍化するでしょうね)

どうでも良い事だと思うけど仕事で行ったんだからね
そこんトコ勘違いしないでくれる?
並ぶのが嫌だからって企画も無いのにムリくりに編集の人に頼み込んで取材で行った訳じゃないですから

感想としては年に2回のヲタピープルのお祭りヤッホーイと言う事と
本当に自己表現のとしての作品を作ってるのか?と言う事

 転調

商業ベースではない自己表現の場であったのに
商業ベースでは発表出来ない様なエロティシズムを発表する場になったしまった

月刊OUTに端を発するアニメ、マンガのパロディの一般化
成人マンガ誌の台頭

どちらも否定はしない
表現としてお遊びやエロティシズムを用いる事は古くからあった事だし
私自身もそれらを用いる事はままある

私が疑問に思ったのは売らんが為の上記の方法論だ
これだけ大きなマーケットになれば商業誌、プロへのステップとしての
同人誌でなくひとつの商業ジャンルとしては有り得る

日々売らんが為の写真を撮っている私としてはせめてもう少しは同人としての純粋性を見たかった

端的に言えばエロと同じDNAを持つアニメ絵の氾濫

無論全ての出展者がそうだとは言わない
自己の作品性を前面に出した作品も何点か見た
だが、大半の人はその前を素通りし何処かで見た様なアニメ絵に引き寄せられて行く

行く前はお祭り気分だったが、31日の夜には気が滅入ってしまった

皆が欲しがる物、売れる物を作る事は悪い事ではない
だけどそことは違う方向へ行く場所が「同人」では無かったのか?
それはすでに過去の感傷でしかないのか?

オルデガの言葉が改めて身に突き刺さる3日間
個人活動が企業活動の様な市場主義に染まってしまっている事を確認出来た日でした

 転調

コスプレしてる人はお祭りを楽しんでいるって感じで見ていて楽しかったです
と、言う訳で来年も暑くて臭い夏コミに行く事を誓うのでした

さー商業主義にバリバリ染まった売れる写真をいっぱい撮るぞー