名取市閖上

2013.02.01 19:11:01

先週、仙台に行ったこの日は2年前に津波被害のあった名取市の閖上(ゆりあげ)地区にも足を運ぶことができました。
想像はしていたものの、実際に行って目の当たりにすると言葉を失うものがありました。いろいろお話も伺えて、お参りもできました。
私はこの地震のときの映像や写真を見ると、血圧が急降下するのがわかるくらいとても気が滅入ってしまい、なかなか出向くということはできませんでした。被災地を一度見ておいたほうが良いという友人の言葉が心に残っていたこともあり、今回足を伸ばすことができました。お話や光景は心に深く刻まれました。

閖上は仙台から電車でたった10分くらいの名取駅から車ですぐの港町です。海岸の景色は美しさで有名だったようです。
この地区で命を落とした人は900人余りですが、未だに約100名の人は行方不明だそうです・・・人口の1割以上の方々が亡くなったということです。

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日和山の上から。この辺りで一番高いところだそうですが、当時はこの上に神社社殿の屋根が押し上げられてしまっていたそうです。
密集した多くの家の跡を見ると、海岸近くの豊かな住宅街であったことが想像できます。
遠くに多くの人の命を奪ったとは思えないほどの美しい海が見えました。

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日和山には、津波で流された閖上湊神社、富主姫神社が祀られていました。


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がれきの山はあちこちに。


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流されてきたと思われる大きな岩がこの街の被害を語りかけているようでした。


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険しい表情で鳴く猫。
切ないです・・


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遠くに墓地が見えますが・・
墓石を一生懸命直した方々がいるのだと思います。


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途中仮設住宅も多くみました。
名取駅から少し離れた地域に新しい家が次々と建設され、よく売れているそうです。
余裕がある人は仮設からこのような家に移れるのだろうと思います。

この鉄橋は仙台空港アクセス鉄道です。