遠回り

2010.11.19 0:57:12

日本にいる外国の人の大変さを今日改めて自分に置き換えて
感じた。
ドイツは、全員が英語を喋れる訳ではありません。
ネイティブならスムーズにことが進むことに、言葉の壁で、
数倍以上の労力が掛かる事がある。

たとえば、ある場所に用事があって、行きたいと思っても、
まず、ネットでググってから所在地確定後、電話でその用事を
解消することができるか尋ねて、その後、OKという確認後、その場所に向かう。
そこまで、ネイティブでもすることだけれど、その後、なんです。

今日の私の体験談からいうと、その場所に行ってみると改装工事で、
オフィスは存在してなかったんです。じゃあ、どこから電話を受けてるの?
となります。なんで、電話してる時に、改装中ですの一言が無いの?と疑問に思うかもしれません。相手もそこまで、気転が回らなかったのでしょう。
この段階で、まず、一歩遠回りです。 その改装中のところに張り紙があり、住所と電話番号がありましたが、それだけで、そこへたどり着けるかというと私を含めて、
地図も無い人はたどり着けないと思います。
まあ、タクシーに乗ればと思うかもしれませんが。。

それで、結局、次に考えることは、家へ戻るか、ネットカフェへ行くか、観光インフォメーションセンターに行くかぁという三択になります。

結局ここまで来ると観光センターでマップ取得して、ついでに場所を聞くという結論にいたります。
しかし、その聞いた場所があまりに遠い場所だとどうします?ということになる。
案の定、歩いて5キロくらいの位置でした。
到底時間も限られて来るので、地下鉄を使って一番近い場所で下車して歩くのですが、
方角も見失います。そして、道を尋ねて、目的地に着くわけです。
かなりの遠回りです。

帰りにやっと、路面電車で、駅からダイレクトに行ける事に、気がつく。

こうやって、物事を覚えていくのですが、
ネイティブなら、ここまでの時間は絶対に掛からないと思います。
結局目的地まで10分の道のりを、1時間以上掛けることになります。

日本でも同じ状況になる外国の方は、大勢いるんだなと思います。

話は変わって、路面電車に乗っていると、90歳くらいのおばあちゃんが
ヘルパースタンド(乳母車)を使って、よろよろと乗ってきました。
乗ろうとしている最中に、ドアが閉まりだしたら、若い兄ちゃんが電話をしながら、
おばちゃんを助けています。そして、そのおばあちゃんは、私の隣に座ろうとしたんですが、あまりにも遅くて、座る前に、電車が進み始めて、その瞬間おばちゃんは、ぜった倒れるなと思い、おばあちゃんの手をがっちり押さえたんですけど、そのおばあちゃんの背後に数人の手が、差し伸べられてました。
その習慣、いいなこの国と。みんな何気なく気を使ってる感じが、良いと思いました。
それから、ヘルパースタンドが、電車の揺れでおばあちゃんの力量では、抑えることができなく、私が、ずっと握ってました。
おばあちゃんが降りるまで、見守って、ドアに挟まらないように外まで、出してあげたら
電車行っちゃった。
おばあちゃんのおかげで、俺、目的の駅より3つも前で降りたよ。結局歩いたよ。笑

かなりの遠回りという話です。

ついでに、証明写真取りに行って、写真撮って下さいと言ってから30秒で撮影が終わった。何この速さ。機械より早い。やる気があるのか無いのかわからない。

という一日の話でした。