トキとテン

2010.03.12 12:13:02

環境庁の管轄する保護センターのトキが9羽テンに襲われたとニュースが騒いでいる。
驚いたのは、結果が出てから点検したところ62箇所もの隙間が見つかり、大きいもので12cmもの大きさがあったことだった。

トキの飼育に携わるものが、この問題に今まで気づかなかったことにもびっくりするが、ゲージを作る業者もいい加減だったと言わざるを得ない。

北海道のエゾクロテンと大体大きさは同じで体長は40cmぐらいだそうだが、私が今まで目撃したエゾクロテンを見ると、30cm以下の子どもも充分に大人と同じ狩をしているようだった。

しかも、佐渡は本来自然発生種がなく、昔業者が持ち込んで野生化したといわれているものだった。
過去にもトキを襲ったことがあり、当たり前に気をつけていなければいけないはずだったのだが。

エゾクロテンの話をすると、北海道ではニワトリ小屋を襲って何匹も殺された事件が後を絶たないと聞く、実際彼らは野山の小動物を食べる肉食動物だ。
本来、鳥を襲うのは巣を見つけて幼鳥を襲うぐらいで小屋の中でしか鳥は捕まえられないはずだった。

トキが何故逃げられなかったかは察しがつく、パニックを起こし天井にぶつかり下に落ちてしまったと考えるのだ。鳥の習性で羽をばたつかせ、高いところに留まって冷静に見過ごすことが出来ないのだ。

テンもトキもかわいそう、人間の犯したミスで殺され、憎まれ者にもなってしまったのだから。

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