十和田・八幡平国立公園

2008.10.31 17:12:32

10月19日秋田・田沢湖でのコンサートの帰り、十和田・八幡平国立公園を廻って八戸から苫小牧に帰ってきた。
ちょうど秋の紅葉の盛りでそれは見事な景色だった。
玉川ダムを通り湯治で有名な玉川温泉に行くと月曜日だというのに駐車場も一杯でごった返していた。
末期の癌患者が治ったといううわさ(本当かも?)で最後に藁をもすがる気持ちで訪れているのだろか、信じられない光景だった。

温泉が作用する効能は古くから言われていることだが、神がかりのように医者が見離した後でも本当にがん細胞が消えてなくなった例が一例でも見つかれば、すがりたくなるのは当然だろう。
医学的とは言わないまでも科学的に可能性を証明してほしいものだ。

途中の道を右に入り、八幡平を越えて岩手県に向かった。
794年京都を出発した坂上田村麻呂がこの地のあまりの美しさに八旗の旗を立てて戦勝祈願をしたと伝えるところからついたそうだ。
1500mの高さからの景色は見事で、岩手山・駒ケ岳・鳥海山と遠くの山々が一望できた。

ただこの時期せっかく晴れているのに岩手のあちこちで野焼きをしている所為で白く空気がにごってしまっている。
「地球温暖化と叫ばれているのに何てことだ!」
「小沢一郎君は知っているのか!」と好きなことを言って通り過ぎた。

最後に十和田湖に寄った。
夕暮れ迫って歩いて高村光太郎の「乙女の像」を見てきた。
昭和27年(1952)に依頼し、28年に完成した。モデルは当時19歳の藤井照子さんだそうだ。

決してけちをつけているわけではない、あれから50年以上がたち現在の日本人の乙女達の体形の美しさはたいしたもんだと言いたいのである。

暗かったせいかも、私にはどうしても「おばさんの像」に見えてしまった。