誤認逮捕

2011.10.08 22:20:59

7月に小樽で殺された81歳のアパート経営の女性を殺害した容疑で9月17日に逮捕されていた62歳の女性が昨日、処分保留で釈放された。

警察はさらに捜査を続けるといっているがバツが悪そうである。
誤認逮捕といっても良いだろう。

もちろん犯人が捕まるまでは容疑者扱いするそうだが、相当ひどい取調べがあったと弁護士が会見している。

家宅捜査で証拠がきっと見つかるだろうと見切り発車したようだった。

結局、自白も得られず押収した1200点からは事件に繋がる証拠も見つからず、借金をしていたという状況証拠のみで突っ走ったことが伺われた。

地検幹部は「逮捕が先走ったのではないか?」との問いに「裁判所も逮捕礼状を出している」とまるで人事のように言ったそうだが、簡単に逮捕された立場はたまったものではないだろう。

マスコミも逮捕された時には本当に悪そうな写真を公開し、我々も見た目で決め付けた記憶がある。

こんな時、もし自分に振りかかったらといつも思うようにしている。
金が絡む、殺人、窃盗など凶悪じゃなくても、この世の中、本当に身に覚えのないことで犯人にされてしまう事だってあると思うからだ、ましてや警察が思い込むと逃れられない。
最近では自白の強要は相当見直されているが、犯人にされなくてもこの世はつかまったら最後である。
マスコミはありとあらゆることを調べ上げて犯人らしい偶像を作り上げてしまう。

20年以上も前の事だが友人が二人逮捕されたことがあった、贈収賄事件として大々的にマスコミは報じ、ただただびっくりするばかりだった。

その後、処分保留で釈放されたが、要するに誤認逮捕だが、小さな見出しだった。

ひとりが語ったことを今でも覚えている。
「無実の罪とは世間は決して言ってくれなかった、また罪人のままの記憶の人もいた。友人が誰なのか後になって色んなところから耳に入ったのがつらかった」と。

あらためて思う、逮捕は現行犯でないかぎり犯人ではない、容疑者である。
容疑者は潔白であることを前提に扱わないといけない! 

自分がつかまった時どんな写真が新聞に載るだろうか?想像するだけで面白い!

今日の裏山は少しだけ赤みがさしてきました。まだまだだけど。

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