ふたご座流星群

2009.12.14 17:22:25

今日がふたご座流星群の最大日だったのだが、残念ながら札幌は雪の予報だ!
一時間に、最大120個と予想されている。

晴れていれば、また今夜星見酒といきたいところだったが・・・しょうがない。

流れ星は地球の軌道上に彗星が昔通り、その彗星の残留物が引力で落ちてくることで起こる現象で、それぞれの流星の母である彗星はほとんどわかっている。

ところがふたご座流星群に限って長い間謎だった経過があった。1983年にNASAが打ち上げた赤外線天文衛星IRAS(アイラス)が、ふたご座流星群の軌道そっくりの軌道をまわる小惑星「ファエトン」を発見したことでようやく解ったいきさつがあった。

彗星といえば、最近12月11日、こんなことが発表されている。

地球の大気を構成するガスは火山噴出物からできたものと長らく考えられていたが、新たな研究によると、彗星群の衝突によって生まれた可能性があるというのだ。

この新説は、最近になって地球の深部から原始の状態のクリプトンとキセノンという元素が収集されたことを受けて唱えられている。収集された元素が、太古の隕石と同じ成分だった。

要するに、今まで惑星が出来て、その重力で内部が熱せられ火山が起きる、そして内部のガスが表に出てきて大気を作った。
そこまでは同じなのだが、火山ガスだけでは説明がつかなかった。

そこにクリプトンとキセノンが発見されたおかげで、ほかの元素と化合することが少ない希ガスという不活性な元素ゆえに、45億4千万年前の地球誕生の直後に、ガスと水を豊富に含んだ複数の彗星が衝突して生成されたと推測できる、というのだ。

確かに水蒸気が海まで作るというのにはある程度重力が大きくなってからでないと地球にとどまっていられない。
ところがそこまで惑星が大きくなるまでに熱せられた水蒸気は宇宙空間に出て行ってしまうという矛盾があった。
海を形成したのがこのような彗星の集中砲火だった可能性は以前から指摘されていたが、今回矛盾が解けたというわけだ。

だからどうしたの?という話のように聞こえるが。

実は、今まで地球の生物は原始の地球物質が環境の影響で(雷や火山活動で)生命に変化していったと考えられ研究もして来た。

しかし今回の研究では、「彗星は、生命の源となる物質を生息可能な領域へ運ぶ役目を果たしている可能性もある」と言うことになるのだ。

我々地球上の生物も遠い宇宙空間から彗星によって運ばれ、たまたま地球にたどり着いた物質を先祖に持っているかもしれないということになる。

ふたご座流星群、その中に生命物質が運ばれているとしたら・・・面白いでしょ?