レ・ミゼラブル1996

2009.12.08 16:35:23

レ・ミゼラブル1996は
ヴィクトル・ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』を、激動の1900年から1945年を生き抜く人々の姿に重ねながら描く映画で、監督・製作・脚本は「男と女」「愛と哀しみのボレロ」などのメロドラマの名手クロード・ルルーシュだ。

原作は1800から1832年にかけてのフランス革命から、7月、6月革命の時代背景。

100年経って、第一次・第二次大戦のさなか、人間の哀れさは変わらないというメッセージでもあった。

この映画の主題歌が気になった。
フランシスレイが作曲、たぶんクロードルルーシュが作詞したであろう

「哀れなものたち」(レ・ミゼラブル)

希望のない時代だった 
誰もが哀れだった
誰もが不信に満ちていた 
誰もがジャンバルジャン

死刑になるものはいなかった 
その価値すらなかった
誰もが弱かった 
金の靴と銀のコートに

人は皆哀れなもの
女も愛人も 
悪人も伊達男も 
銀行家も資産家も

人は皆哀れなもの
聖人も無邪気な人も 
罪の無い犠牲者も
砂の城の様にはかないもの

哀れなものたちよ 
哀れなものたちよ 
哀れなものたちよ

今21世紀、2000年から2030年の三分の一を過ぎようとしている。

この時代もやはり「レ・ミゼラブル」になりそうな雲行きだ!
歌も
「死刑にこそならないが」
「政治家も公務員も」
とこの二行を変えればぴったりする。

ただし、
ヴィクトル・ユゴーもクロードルルーシュも
いわば時の圧制や戦争に翻弄された「哀れなもの」が主役だ。

2000年は、・・・人間そのものが「レ・ミゼラブル」となりそうだ。