ノーベル賞

2011.10.07 22:36:46

平和賞で「アラブの春」にかかわった3人の女性を最後に今年も続々受賞者の発表が続いた。
残念ながら日本人の受賞は先送りになってしまった。
それにしてもマスコミたちが騒ぎすぎて、受賞者が出ないとあっという間にうわさにも上らなくなるようだ。

医学生理学賞はiSP細胞の京都大学・山中伸弥氏や自然免疫で大阪大学の審良教授、
化学賞にカーボンナノチューブの飯島澄男名城大学教授、多孔性金属の合成法などを開拓した京都大学の北川進教授や青色発光ダイオードの中村修二教授、
物理学賞に東北大学で従来の記憶素子の性能を飛躍的に向上させた大野英男教授、
経済学賞にはマクロ経済学理論による景気変動のモデル構成の米プリンストン大・清滝信宏教授、
文学賞に村上春樹氏が挙がっていた。

免疫学で受賞したラルフ・スタインマン教授は二日前に死亡していたが、今回決まった後ということで承認され、話題を集めている。

去年も言ったと思うが、受賞にかかわらずもっと我々に彼らの業績を詳しく教えてもらいたいものだ。
今回もノーベル化学賞の候補になった元日亜化学工業で、現在はカリフォルニア大学バーバラ校の中村修二教授は冗談交じりにある講演で「日本では産学連携で国立大学の教員が企業と一緒に先端的な研究をしていたら、贈収賄で捕まることもあるかもしれない」と語って日本を去っている。
彼がたしか東北大学で開発した青色ダイオードの特許を取り上げられて裁判で争ったのは記憶に新しい。今世界中でクリスマスに青色の光を享受しているし、TVのカラーにも影響を与えているはずだ。

マスコミがもう少し彼らの研究に協力してよい環境を作って欲しいと思うのは私だけだろうか。

金・銀・銅メダルしか認めないスポーツ界にも問題はあるが、それ以上に言えることではないだろうか。

話は変わるが今年の物理学賞、超新星の観察から膨張宇宙を証明し、暗黒物質の存在を発見した功績はいつかは収束に向うと思われた宇宙感を覆して衝撃を与えた。
まだまだ自然はわからないことがたくさんあるということでした。