大原麗子

2009.08.07 10:54:39

昨日午後8時過ぎだったが、彼女の死のニュースが流れた。
まだ62歳というのに早すぎる死だった。

彼女には過去3度お会いしたことが在った、と言っても近所付き合いでのことだ。
渋谷の松涛に住んでいた1980年代前半の頃だ。
町内会でのお祭りの時、こども神輿の世話役だった私が一緒に町内を一周した時に休憩場所でお茶やお菓子を出してくれたのが彼女と森進一の新居だった。
彼女が30半ばの頃だったろう。

次にお話したのが、近くの公園で散歩中のときだ。
一本の木の下に彼女は座っていた隣に犬が一匹いた。

「おとなしい犬ですね、名前は?」大原麗子とは知らずに話しかけた。
帽子を深く被り、話しているうちに彼女だとわかった。

その時はもうすでに、何か悲しそうな雰囲気が漂っていた。
女優と言うよりは、とてもほっておけないような女がいるという感じだった。

3度目は離婚して私の住むマンションに引っ越してきた時だった。
荷物を部屋に入れているときの姿は終始無言だった、まだ報道前だったので「何があったんだろう?」と思っていた。

「人生とは何だろう」と思ってしまう、彼女の亡くなり方!
誰にも見取られず2週間もほっとかれたなんて。

犬を連れてポツンと一人、木を背にしゃがみこんでいた姿が離れない!