結婚披露宴

2008.11.22 11:19:24

これから結婚披露宴に向かうところだ、もちろん唄を歌うためだ。
今年はこのような頼まれ事が意外と多い年だった。

長年そんな仕事に携わってきた、その時々の流行には評論家並だ。

①古くは自分の同世代が主役の時代、1970-1980。

②仕事として「野風増」を歌った時代、1985-1995。

③友人の子供の時代1995-現在。

数えられないほどの出席数で最初の頃は司会も頼まれた。

①の頃は手作り披露宴が多く、ホテル側からも「司会者のしおり」なるものが配られていて、プロの人に頼むなどは想像すらできない時代だった。
スライド映像が流行で、お色直しの合間に一枚一枚の写真をマイクで説明しながら写していた。
地方でも特徴があり、長持ち唄(花よ蝶よと育てた)や謡い(高砂や)、東京の下町では木遣りの行列で入場なんてのもあった、もちろん伝統は今でもあるのだろうが。
余興はもっぱらエレクトーンが主流でカラオケ代わりにも使われていた。

②になると専属司会者が登場し、内容も担当の営業から式次第の提案があり、新郎新婦で決めるにしても、ほぼ式場の思惑通りに進む披露宴が多くなってきた。
カラオケで歌う余興が増え、時にはプロ並に歌いきる素人も出現した。
スライドからビデオに変わり、上から籠に乗って降りたり、スモッグの中から現れたり、バブル時代らしい派手な演出の入場なども見られた。
相変わらず新婦側の友人の挨拶は声が小さく意味不明の一人泣きは変わらなかったが。

③は裏ですべてプロが動き、DVDの編集から音響照明に至るまで、完璧を目指す披露宴によく出会う。個性を出したいのか、オリジナルを目指す?カップルが多いようだ。
一生に一度という言葉には弱い、お金もかかるだろうと心配してしまう。
新婦の友人の挨拶は飛躍的に向上した。堂々として感心することも多い。
逆に新郎側の友人には年配者が顔を背けることも多く見かけるようになった。
TVの影響だろう、裸になってパンツ一枚になったり、汚いケツを出すのだけはやめてほしいものだ。
新郎の悪行を暴き親戚が青ざめたり、受けを狙って冗談を連発、意味不明の一人笑には怒りを超えて呆れることもある。
友人を見れば新郎のお里が自ずと知れるという事だ。

私がウエデイングプランナーをしたら・・・徹底的に素朴な宴を薦めるだろう。
危ない危ない、今度、俺の結婚式なら・・と想像してしまった!