トムラウシ

2011.10.02 0:26:02

トムラウシに向う途中上士幌を過ぎた頃、畑の中の一本道から東方面に壮大な十勝平野が広がってきた。
大豆(豆腐・納豆等)の畑の向こう、どこまでも空が広がっていた。
標高350mの畑から東の空には知床の根室半島(250km先)まで、一番高い山でも700mの山しかないので広大な風景になるのだ。
この方向30kmに足寄、100kmに釧路湿原がある。

1.十勝平野 大豆畑web.JPG

トムラウシ川には大小5つのダムと4つの温泉場がある。今夜泊まる屈足には夕方に到着した。
昨夜、日本酒がなくなったので、途中スーパーで補給した。

翌日、9:00出発、ヌンプトムラウシの沼の原湿原を登って帰ることにした。
ところが・・・、ここでもあと10kmのところで通行止めになってしまった。
でも清流は美しい。ポントムラウシ川の風景だ!

2.ポントムラウシ川web.JPG

この奥にヌンプトムラウシ温泉があり、沼の原湿原(1500m)の登山口があるのだが。
この温泉は、やはり川原に湧き出す自然温泉で、湯船もファンにより管理されているが、川原の石を積んで入るのも一興なのだ!
湯温が高く、放っておくと熱いお湯が水面を這うように襲い、裸で飛び上がるほどなのだ。手を常に動かし続けなければいけない温泉である!

帰り、岩肌から水が一面に滴り落ちる崖を見つけた。
全面からしずくのように落ちてくるので常に黒い水に浸かった色をしている。
写真では難しいので載せないがすぐ横の沢から音を立てて清水が湧き出していたのでシャッターを押した。これも美しい!

3.ポントムラウシ川の滝web.JPG

途中ふりむけばトムラウシ山(2141m)、この山は十勝の一番奥にあるのでなかなかその全景を拝むポイントがない。
高速道路や狩勝峠からも見ることが出来ないのだ。
ギリギリニペソツ山を見るのが限界だ!
東大雪で一番高い山、トムラウシ山の雄姿をどうぞ!
正直感激で涙が出そう。
色々な道に入り偶然見つけたポイントだから・・・・涙!

4.トムラウシweb.JPG

さらにこんな風景まで拝むことが出来た。
左から美瑛岳(2052m)・美瑛富士(1888m)・オプタテシケ山(2012m)そして先ほどのトムラウシ山に連なる。
富良野側からの風景はいつも見ているので後ろからの姿には再び感激した。
このポイントも内緒!一般道からはなかなか探せない。

5.美瑛富士web.JPG

さあ、後は札幌へ午前11:00には帰路についた。
すると狩勝峠に向う畑の中でトムラウシ山が顔を見せてくれたわずか100mの間の風景だった。さようなら~!

6.トムラウシ2web.JPG

お昼午後1:00、富良野到着!いつも見慣れた十勝岳を見に北の峰スキー場に向った。
見えます見えます、右から富良野岳(1912m)・上ホロトカメットク山(1920m)・十勝岳(2077m)・美瑛岳、美瑛富士は隠れていた、そしてその向こうにトムラウシ山があるのだ。3時間前にはあの山の裏にいたのだから不思議な気持ちだ。

7.富良野から美瑛岳web.JPG

今回の旅は目指すウペペサンケ山に登れなかったが、妙に充実した気分になった。
実に贅沢な2泊3日の旅だった。
通行止めばかりの地図を最後に!

8,東大雪地図 063web.jpg