東大雪の登山Ⅴ

2009.10.04 15:51:27

当麻乗越を過ぎた辺りから50m程下るたびに岩場があり見晴台がある。
そして刻々と風景や太陽に反射された水の色が変わってくる。
標高1650m辺り。

当麻乗越から展望台 1177.JPG

1600mからの眺め。名前は地図に見あたらないが、勝手に七の沼と命名しておこう。
もう大沼・小沼は見えなくなった。

当麻展望代から 1181.JPG

ここから一度1550mぐらいまで下りぬかるみの湿原の中から50m程登りがある。
これがきついのだ。
でもそこを登ると沼の平の六の沼が見え、愛山渓まで5.7kmの標識に出会う。
休憩!

当麻展望代から沼の平湿原 1182.JPG

やっと最初の目的地に近づいて景色も素晴らしいのだが、疲れはピークに達した。
実はここから無口になってきた。
頭の中ではひたすら数字を追っていた、後どれぐらいで目的地に着くか、それだけしか考えられない。
水が無くなり、のどが渇いて・・・水分が欲しいのだ!。
右足、左足の二歩で1と数え、100で100m歩いたことになる。
そして、1000を数えた時ようやく六の沼の岸辺にたどり着いた。
時間は15時45分をさしていた。
永山岳から安足間、当麻岳と朝から歩いた道が一望できた。

湿原から登ったルート 1185.JPG

当麻乗越の向こうに旭岳も顔を出した。

湿原から紅葉 旭岳 1186.JPG

休憩した小高い丘も見えている。

湿原から展望台 1187.JPG

もう一度当麻岳を望み、紅葉の沼の平湿原をカメラに収めた。
ここの紅葉は、ナナカマドが中心と聞いた、素晴らしい眺めだ。

湿原からもう一度当麻岳 1188.JPG

2ヶ月前、残雪があった半月の沼、静で波も無い。向こうに見える渓谷が帰り道だ。
あと4000数えなければいけない。

三日月湖から帰路方面1189.JPG

後1kmの辺りで時刻は16時50分を指していた。
そこからは「ビールがうまい、ビールがうまい」と掛け声に変わっていた。
朝6時45分出発して17時25分、愛山渓温泉に到着した。
10時間40分の登山、本当に冷えたビールはこの世のものとは思えないぐらい美味しかった・・・・!
ありがとう、さようなら東大雪の山々、そして沼の平湿原・・・!。
終わり。