林真須美裁判

2009.04.22 17:02:40

和歌山毒物カレー事件で、林真須美に対する21日の最高裁判決は、再び死刑と言うことで決着した。

マスコミは盛んに事件の決着よりは裁判員制度に与える影響と言う点に議論を展開しているようだ。

当然私も推定無罪でこの裁判を検証してみる。
被告は無罪である、じゃ真犯人は。
カレーを作っているところに手伝いに行く、よく出来たかなーと思って中を覗きこむ、湯気が真っ白に上がる。
家にはヒ素がある、でもそれは生活保護を受けるための小細工のためだった。
カレーには入れてない、彼女の言い分である。

検察側の状況証拠の積み重ねによる立証は住民全員の時間による行動調査によって被告以外に独りになる瞬間が無かったと立証したと聞いている。
彼女の無実を証明する方法は、彼女もいなかった時に住民以外の真犯人がヒ素を入れた事があるか無いかにかかっている。

そしてその瞬間が無かった!と言うことだろう。
裁判員制度に与える影響は問題ないのではないか、素人でもわかるはずだ。

いつも思う。評論家や出演者を交えて、大変だ大変だと騒ぎ立てるマスコミ。
11年前だったか、和歌山の被告自宅前に集まり、住民に多大な迷惑をかけ取材の方法を取り締まる為の法案を提出する寸前にまで発展した。

今一番問題になるのは、マスコミの報道のあり方が裁判員制度に与える影響ではないかと危惧してやまない。
足利事件の犯人とされた菅家受刑者は無期懲役になって服役しているが、どうやら無実のようだし、草加事件の少年達も無実が服役後わかった。両方ともDNA鑑定のあいまいさだったし自白が決めてだった。

でも両方の事件でマスコミは推定無罪を超越して検察のリークによる報道を取り続けたと記憶している。
反省するべきは誰なのか、人事ではない。