ヤノマミ族

2009.04.13 22:31:17

ブラジルのアマゾン奥地に住むヤノマミ族の特集を見た。
原始の人間の暮らしをほうふつさせる映像だったが、昔の人間社会はたぶんそうなのだろうと思うことが多かった。

その中でいくつかなるほどと思ったことがあった。
村は焼100人で暮らしていたが、それ以上でもそれ以下にもならないように管理されていた。生まれた子供はその母親の責任で人間として迎えるか妖精(母親が認めるまで妖精)として自然に帰すか決められていた。
ひとつの間引きである。
村全体で食料を確保するのに適正な規模が暗黙のうちに決められているということなのだろう。

シャーマンが幻覚を起こす薬を吸い、病気を治し予言する。
これも昔は当たり前に行われていたことだろう。

川魚を取るときに、毒草(シビレ薬)を水に溶かし、浮かんできた魚を大漁に取っていた。見事な技法だった。

人間は死ぬと妖精になり、妖精も死ぬと、男はシロアリになり、女は蚊やハエなどの虫になると信じられていた。

アマゾンの自然の流れの生まれ変わりを観察するとそうなるのだろうと思ってしまう。
それぞれの環境で違った輪廻転生があってもおかしくない。

ブラジルの保険局が何ヶ月に一度健康診断に訪れるそうだが、最近の悩みは死ぬ人が減って人口が増えつつあることだとか。

いろいろ考えさせられる映像だった。
人間生まれる場所は選べないが、比べるものが無いほうが幸せなのかもしれないとは思った。彼らにはそううつ病は無縁のようだった。
そっとして置きたい自然のひとつには違いない。