裁判官の不思議

2008.11.06 23:25:21

大阪のひき逃げ事件の犯人が捕まった。
今の日本人はこのような事件に慣れすぎていて本当の問題を見失っていないだろうか!
今日は言わせてもらう。

元来若者には多少大目に見てしまうのが大人の態度だ。
自分たちにも多かれ少なかれそんな時代があったからだ。

私は10年以上毎年新潟にある長岡少年学院に訪問しているので、罪を犯した少年のたとえば罪の大きさのA,B,Cぐらいの差は解かるようになったつもりでいる。

今回の彼はそのどんな判断基準にも合わない。
彼はどうしょうもない、信じられない悪人だと思うのである。

詐欺事件・無免許・飲酒運転、更に再犯と彼の過去に犯した事件を知ると、許容範囲(立ち直るから許して、保護観察処分に)をはるかに超えていたと思われる。
そして今の社会に放たれたこのような犯罪人は驚くほど多いのだ。

今の弁護士や裁判官によって寛大(馬鹿みたい)に世の中に再び送り込まれた犯罪人はみんなが知らないうちに明らかに増えているのだ。

今回の彼も執行猶予中だった。
だから逃げたのだ。
逃げなきゃ過去の罪が何十倍以上になってしまう事を知っていたのだ。
だから目の前の罪の無い人間が死んでも、かまわなかったのだ。

執行猶予は再犯をさせないためのプレッシャーとして悪人には効かないのだと証明した様なものだ。

執行猶予をつけたり、判決の期間を縮めて(15年を真面目に勤めているからと7年で送り出すこと)この世に送り出したときも再犯や殺人事件を起こしたならば判断をしたものも同罪だと思う。
与えた裁判官や法務局にも何らかの責任があるはずだ。

私たちは時々罪も無い誰かが殺されてからこんな悪いやつが、隣にいたんだと知る事があまりにも多い。まして今回の自動車の下に10㌔以上も引きずり殺した犯人の残虐さは彼の過去につかまった事件から容易に判断できそうなのだ。
どうして野放しだったんだろうと普通の人間なら思うからなのだ。

法律による判断は難しいと笑ってはいられない。
プロなのだから、そこに職業としての責任が求められるのではないか。
過去に何度もある再犯による殺人事件を、反省を含めて検証した話を一度も聞いたことはないし、マスコミも追求した例を私は知らない。
これこそが怠慢だと私は思うのだが。

昔からいつも思う事がある死んだ人間の権利より、生きている犯人の人権の方が守られすぎだと。更生という言葉を美しく使いすぎると。
今の司法界は裁判官も含めてどこかおかしいのだ。
難しい司法試験をやっとの事で通った人間達には人の痛みを解かれ!罪も無い人間をまず守れ!ということは所詮無理なのだ!。
オット、私の悪い癖が出た。司法界にいる人間を頭から攻撃してしまった。

ごめんなさい、「やっとの事で」といったはずだ、1%はすばらしい人間がいるものだ、どんな世界にも!