アポイキャンプ1

2011.08.17 23:50:49

キャンプは大成功だった。
今回の場所は日高地方様似町、幌満ダム湖に落ち着いた。
海岸の国道から10km幌満川の上流に入った場所で、アポイ岳(810m)から連なるピンネシリ岳(958m)を左、天狗岳(745m)を右に挟まれたダム湖だ!

天気は最悪の2泊3日一番良かったのは一泊目の19時から22時までの間だった。
寒冷前線が北海道の真ん中を東西に横切り実に色々な気候を経験させてくれた。
大雨、強風、雷、もちろん晴れ間も。

だから自然相手のキャンプはやめられない。
楽しいのだ!

14日16時テント設営ダムに向って両脇の山が迫っている。
熊とエゾシカの宝庫だ。

キャンプ場1web.JPG

流木が山のようにあり、キャンプファイヤーの成功は間違いない。
熊よけに焚き火は欠かせない。火を朝まで持たせるのだ。

キャンプ場2web.JPG

この湖にテントを張っているのは我々だけ。早速焚き火と酒が待っている。

キャンプファイヤ2web.JPG

今夜は満月に近く、周りが明るく素晴らしい夜景が楽しめる。

焚き火 月 web.JPG

夜の23時ごろ突然強風が襲ってきた。大型のバーベキュー用テントがころころと転がって吹き飛ばされた。
皆で追いかけたたむ事になる。

朝方の4時ごろ今度は大雨に襲われた。
そしてまもなく雷が襲ってきた。
アポイ岳の方向から近づいて2~300mのところに落ちただろう。
心配はしていなかった。高い木に落ちただろうから。
それよりもあっという間に湖の水かさが20cmぐらい上昇したためテントを30m移動して再び眠ることになった。

15日、あまり寝ていないので今日の登山は中止して午後から50km先のえりも町、豊似湖
に行くことにした。
この湖は一周約30分の小さな湖だが、日高山脈唯一の自然湖でまったく開発されておらず訪れる人もまばらな湖だ。
形はハート型をしている。

豊似湖 web.JPG

途中鹿に出会った体長は大きいがまだ子供のメスだった。
人間を恐れずに逃げていかない。車から降りて写真を撮らせてくれるなんて初めての事だった(普通はすぐに逃げ出すから)

鹿 web.JPG

最終日の朝は幌満湖に風はなく山の端から湖に映る曇りの空だが一本道のように繋がった。感動!

幌満ダム湖 朝 web.JPG

今日も天気はだめそうだがアポイ岳に登山する。途中小雨がぱらついたが、五合目付近で突然霧が晴れて頂上が見え出した。
私はここで皆と別れて下山することに、夜には札幌で一杯飲まなきゃいけなかったので、2週間前一度登っているしね!

アポイ五合目頂上 web.JPG

このキャンプ地は最高の場所だと一同確認して再び来ることを誓った今回の旅でした。
よく熊の心配と人に聞かれますが、熊との付き合いはルールが肝心です。
彼らのほうが恐れています、人間を。
食べ物やジュース類を絶対に山に残さないようにしましょう。
火を絶やさないことと、音を出すこと(ラジオなどを小さくかけることです)。
多分彼らは遠くから我々を見ていたはずです。
ヒグマは賢い動物です、自分が安全な距離さえあれば、戦いは嫌いで平和的な動物です。