長岡少年学院

2009.05.16 10:59:47

新潟の長岡グランドホテルには5月13日、320人のお客様が集まってくれた。
国際ソロプチミスト長岡の会員達がチャリテイーとして一生懸命集客をしてくれたおかげだ。

長岡で一番広い宴会場だが、細長い会場を横に使うとどうしても両端の席はかなり遠くなってしまう。
ステージ中、「チャリテイーなので実を採りました」と言い訳をしながら1時間30分を終えた。

もう一つの目的が次の日の少年院でのコンサートだ!
1996年12月から今年まで14年間で11回目になる。
途中、中越地震の被害のために中止した時期を除いて毎年やってきた。

16歳から20歳までの生徒が多い時で80人以上、今回は一番少なく52名だった。
終わった後毎年生徒から感想文の手紙をもらうのがエネルギーになってここまでやってきたと思う。

最後にお礼の言葉を代表者からもらったが「人として社会人として立派に更生したい」と結んだが、もう一つ「加害者として」と付け加えられていた。

コンサートは北海道の大自然の素晴らしさを背景に人間の小ささを語る内容にしている、一番多いのはキタキツネとのエピソードを話しながら進めたものだが、少年院には10年以上前、卒業生が内容を紙芝居に作ってくれたものが残っていて私のコンサートが語り継がれているとの事だった。

前回から絵の上手な院生が看板を1人で書き上げたものが飾られていた、彼は絵の素養は素晴らしかったが人と付き合うことが下手で、攻撃的な正確で友達が出来ずに院内でも手を焼く少年だったらしい。
ところが「福沢さんの看板を書きたい」と申し出てくれてその頃から少しづつ変わってきたと話してくれた。
今回その看板を写真に撮ってきた。

少年院看板.jpg

彼らがここに来た犯罪は憎むべきことだし被害者もいる話だが、どこかで歯車が狂ったとしか思えない。そしてその歯車を狂わしたのは親や周りの大人たちに違いないのだ。
この絵を見てそう思わずにいられない。

彼らの更生を心から祈っている。