仏滅

2008.11.23 19:07:11

昨日の結婚式は「仏滅」の日だった。
割引やゆったり時間を使えたり、利点はかなりあるようだ。
私はあまり気にする人間ではないが、わざわざその日を選ばなくても、という人も意外に多い、前に娘の披露宴会場を探した時、空いている日は「仏滅」の日だけだった事からも多く浸透していることが伺えた。

調べると日本人にはあまり関係ないことがわかった。
中国の入学・求師・任官・赴任等に関する小六壬という迷信だそうだ。
しかも江戸時代後期に流行りだしたそうで、「空亡」-「虚亡」-「物滅」-「仏滅」と勝手に変えられていったという話で、今の中国ではすっかり無くなっていた。

日本人らしいといえばそうだが、そんな馬鹿らしい迷信が暦や手帳までしっかり入れられているのだから笑うに笑えない、今さら後に引けないということか。

ススキノにある我が「游北眠」ではそんな迷信を利用している、葬式を嫌う「友引」の日だ。
葬祭を仕事にしている友達が意外と多いので、来店を期待できる日として調べておくのだ。「友引」の前の日は自ずと通夜が避けられる、しかもその日は何ヶ月前から決まっている日なので計算が可能だ、彼らには友達に会ったり、飲み会を企画することが出来るからだ。
ちゃっかり明日は「友前(友引前日)」だよね、何て電話したりもする。

笑っちゃう迷信といってもなくなれば困る場合もあるのだ。
困った・・・困った・・・!
そういえば「友前」は「先勝」だった。
先手を打って売上に貢献する、この迷信は我が店には当たっていた。