白州次郎

2009.03.10 17:19:31

最近のNHKで白州次郎のドラマが放送され、再び脚光を浴びているようだ。

昔東北電力の会長としか知らなかったがNHKの「そのとき歴史が変わった」を見て吉田茂の秘書としてマッカサーと対等にやりあった人間と知った。1902年生まれで1985年までの生涯は大正・昭和とまさに自由奔放に生きた男だったのかもしれない。

ケンブリッジに留学していた時代の友人達の付き合いからイギリスの企業と個人エージェントを結び大沢商会の会長になったり、日本テレビの役員にまでなっていた。

軽井沢ゴルフ倶楽部の常任理事時代(後に会長)会員でない田中角栄総理を追い返したことは有名である。

彼の言った言葉がたくさん残っているがその中でも気に入っている言葉は、

マッカサーに対して
「われわれは戦争に負けたのであって、奴隷になったのではない」

昭和44年(1969年)「諸君」9月号  
「プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。原則とでもいうのか。…西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたき込まれたものらしい」

妻正子に交際中送った言葉。Jonは次郎のこと
「Masa: You are the fountain of my inspiration and the climax of my ideals. Jon」(あなたが私のインスピレーションの泉と私の理想のクライマックスです)

今の日本にこんな人がいないだろうかと探してみたくなる。

そういえばこんな言葉も言っている!
「今の日本の若い人に一番足りないのは勇気だ。「そういう事を言ったら損する」って事ばかり考えている」