男の作法

2008.12.07 12:10:34

どこかで一度読んだ本のタイトルだが、今日は受け売りをする気はない、と言うのはたいした寿司屋の話しではない。

四日市のライブは初めて場所にも関わらずお客様も満席の盛況だった。
次の日の岐阜もあるので宿は名古屋、錦の繁華街にとってある、あまりゆっくりも出来ずに11時過ぎにホテルにチェックインした。

急にお腹が空いてきたので1人街にくりだした、こんな時間は寿司屋しかない、回転寿司じゃつまらないがさりとてあまり高くなさそうなチェーンの某寿司屋に入った。

昔江戸っ子の先輩から寿司道を教わったことがある、ひとりなど滅多にない、試すことにした。

-まず入口で、その店の1番職人の近くにすわる、見られてるぞ-

-酒を注文したら、刺身はお任せでたのむ、だいたい自分がどのように見られたかが分かる-

中とろ、ひらめ、しめさば2切れが出てきた、酒は熱燗で2合注文した。
「中々新鮮で美味しい、でも値段が…!」

-良いか、江戸前は光ものが命だ、まず「こはだ」から頼め、「生姜で」と言って-
「え-、1貫189円、2貫で398円、安いかも…!」

-次は「しめさば」、しめぐあいで寿司屋の人気が分かる、しめ過ぎると暇な店だ…!うまかったら褒めろ、喜ぶ!-
「美味かった!…2貫で462円、まあまあだ!」

-「いか」はシソを挟んでもらえ、これを指示する奴には、…おぬし出来る!と思う。-

「2貫で462円、あとサーモン、398円、かんぱち462円、あと手巻きで納豆、いかも一緒に巻いて、?円」

-そのあたりで「トロ」と頼む、職人はもう下手なものは出せない「トロ」にもピンきりだ、冷蔵庫の中から取って置きのネタを出してくる、そういうものだ…!-

「・・・、トロはいらないな!。すいません、おあいそう!」
「6247円です」
「ご馳走様でした!酔っ払った!」

男の作法はマネゴトに終わった!