映画「きみに読む物語」

2009.12.20 23:48:10

先週末、見た映画です。

夏休みにノアの猛烈なユーモラスなアプローチではじまった富豪名家のお嬢様女子高生アリーと建設作業社の一人息子ノアの恋。

アリーの両親の反対で、交際は認められず、アリーはニューヨークの大学に行き、ノアは徴兵されたりなど別々の人生を。


本当に好きだったら遠くても手紙をくれるはずと信じていたアリーですが母親がかってに隠し込んでいたので、七年たったのもあり、別のお金持ちと婚約してしまいました。

ノアは本当は毎日365通も書いていたのに……

まあその間もすてきなんですが
結局二人は、結婚したのです。



アリー自身が認知症のために、ノアが上記のような二人の物語を読んで聞かせているのです。


ノアが読んでいる「物語」は、アリー自身が


「これを読んでくれたら私はあなたの元へ」と自著した愛の記録でした。


アリーは認知症なので、読んでいるあいだ、他人の話をきくかのように、自分たちの話とは気づきません。
時としてまるで幼いこどものように純真な興味をもって感想をのべたりもします。

ノアが読み終えた最後に、アリーは自分がその物語の主人公だったことに気づき、「戻って」きます。


最愛の妻が
「戻ってくる」
ほんのわずかな時間のために、テーブルに柊を飾り、二人の思いでの音楽をかけて抱き締めるノア。
若い時代のはじけるような二人もまぶしくて、
結婚にいたるまでの二人の情熱・波乱万丈ぶりも、
それだけで十分素敵な追想の物語でしたが、


リアルタイムなシーン、老いた二人の最後のダンスもそのあとの結末も、命がともにありつづける奇跡が描かれていて感動してシクシク泣きました。

ノアが実際に認知症の妻の実態に涙を流しているシーンは一度だけなのですが、積み重ねた生涯にわたる愛の絆は涙に負けませんでした。。



■偶然見つけた、このお話と似たニュース。
→「同じ日に他界した仲良し夫婦、夫の死から3時間後に妻も亡くなる。」 http://www.narinari.com/Nd/20091112631.html

Narinari.com モバイル URLはこちら↓http://www.narinari.com/mobile/
(ナリナリドットコムより)



テーブルに飾られた柊らしきものから、最後のシーンはクリスマス前後なのかなと勝手に想像しました。
私にとって、また静かな日に繰り返しみたくなる映画です。



皆さんも機会があればぜひご覧になってみてください……。