情熱大陸旭川その2 コンクールの審査員

2009.08.03 23:14:15

今年の1月のできごと。

北海道旭川地区吹奏楽連盟のソロアンサンブルコンクールの審査員をつとめさせていただきました。


■旭川地区吹奏楽連盟ホームページ
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/asa-suiren/

諸事情から数日前の急なお話でしたので、素養(笑)を追加するためとりあえずアンサンブルでよく採用されやすい新作CD数年分を昼夜問わず聞きまくり「初耳」をなるべく予防。
それでも緊張して眠れず(笑)
■第43回北海道管楽器個人コンクール
第38回北海道アンサンブルコンクール
旭川地区予選の結果
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/asa-suiren/contest/ancon08.htm



滞在中も毎日緊張でほとんど眠れませんでした。
講評を書く時間も限られているので思ったこと全部を書けたわけではありません。
参加されたみなさんの真摯なかつ音楽に対する希望を感じる演奏と高い技術水準。
数字と順位をつけるのはけして私には簡単ではありませんでした。
そして、コンクール審査について審査にあたる方々、主催の方々の「心情」の実際にふれることができたのは自分にとってかけがえのない経験になりました。

ご歓待をうけながら、何度も
「とにかく、きいてやってください」
と頼み込む旭川吹連の先生方、
「人に◯×をつけるのはつらいですよね」
とお話されていたのが強く印象に残っています。




◯×をつけるのがつらい。
こんな人間的な言葉があるでしょうか。
そして人間的じゃない音楽を聞きたい人間ってどのくらいいるんでしょうか。
人間的であるということは人間の基本のはずですがこれほど難しいこともないような気がいたします。
とにかく、きいてやってくれと何度も何度も繰り返される姿から、むしろ普段の地道な毎日の「見えないがたゆまざる」教育活動とそそがれてきた深い愛情にたいする敬意を持ちましたし、参加者の心が篤く守られていることを、正直に本当にうらやましく思います。


わたしは競うことで磨かれることが大いにあると思いながらも、
音楽が軍歌のように「勝つため、勝たなければおうちに帰れない」(笑)にそまってしまったら、逆に音楽的な要素が殺伐と限られてしまうと思います。
音楽のもちえるパワーがあるとしたら、それはけしていわゆる、勝ちネタだけに染められた
<武器>だけではないと。



旭川ではご自分の演奏していない時間に他の演奏を聴きに会場に戻る方、団体が非常に多いのもすばらしい向上心、礼節と思います。



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■後日、丁寧な感謝状をいただきました。



全国的にも発足してからの歴史が長く、連盟としても先輩格にある旭川吹連さんは今年大きな節目を迎え新体制で更なる躍進が期待されますね!
韓国のどぶろくをカルピスと呼んでいて自分の根性が生ぬるいことをおもいしり(笑)
バラの花のようなきれいなタチなど初体験も沢山させていただきました。


本当は1日ごとの様子を逐一書きたかったのですが、どんどん日がたっていくので一部だけでもあわすことにしました。





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同門の木田圭介氏(北海道吹奏楽連盟事務局長)、大隈先生と再会しました。ピカピカキラキラ大好きな!?松田門下偶然の集合写真です。


吹奏楽の団体コンクールが近づいてきて、準備のテンションも上がってきているこの季節。

審査員は非人情に◯×つけても痛くも痒くもない上から目線なモンスター集団(笑)と想像されてる方もいらっしゃるのでは・・・?
わたしは経験不足からかなり強烈にそう思ってました(すみません笑)
コンクールと銘打つ場所で、<聞いてやってください>と頼み込む方々が地球上に存在するだけでも私の人生観が大きな変革を受けたと、大袈裟ではなく切に思います。
貴重な経験をさせていただき私も感謝しています。


わたしの体験した旭川では皆さん目を皿のように、耳全開で「審査員反省会」までもうけられ、まる1日かなり必死でしたから・・。


私個人は、審査員期間中札幌からグレープフルーツを持参し毎朝いただきました。
長丁場に必要でしてレコーディングの当日と同じ食事にしたんです。


実際は、用意してくださった宿泊が素敵なホテルだったのでフルーツ持参はしなくても大丈夫だったのですが。

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情熱大陸旭川。
毎朝ここで気合いをいれました。

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さて、団体コンクールに参加されるみなさん。




熱意が届くことを信じて、精一杯力を発揮していただきたいです。
皆さんのご健闘を、お祈り申し上げます。