9月になってニューヨークの同時多発テロの検証番組が増えてきた。
思い返せば10年前、2001年9月11日日本時間、夜の8時46分から11時にかけて起こった衝撃事件だった。

死者は行方不明も含め3000人を超え、負傷者も6300人に及んだ。

その後の10年間に起こったアメリカを主導とするイラク・アフガニスタンの報復的戦争も含め世界を巻き込み現在まで影響を与え続けている。

ビンラディンは殺され、アルカイーダは力を失いつつあるといわれているが、「はてな」と思わずにいられない。

報復の報復は世代を超えていくのが常だし、大量破壊兵器の製造は北朝鮮を見ても明らかなように、信じられないスピードで手軽になりつつある。

又アメリカの正義も疑われつつある。

あの日、ブッシュ大統領は太平洋戦争と同じ手法で「リメンバー9.11」を唱え、マスコミも呼応し、わずか3月後にはアルカイダと関係のないイラクを攻撃、降伏させた。

いまさらだが、東洋とは関係のない別差別が世界には存在するようだ。

ユダヤ・キリスト・イスラム、同じ基盤の宗教戦争が後ろに見え隠れしながらこれからも危険な世界を操って行かなければならないのだろう。

1995年夏、ニューヨークで貿易センタービルに私はいた。
110階建ての99階からのセントラルパーク方面の写真、エンパイヤ・国連ビルが見える。二度と見ることができない風景写真かもしれない。