人体の不思議展

2011.01.20 23:00:25

京都市で昨年12月から開催している「人体の不思議展」の展示標本について、「違法だ」と告発を受けた。

京都府警が、厚生労働省に照会したところ、標本が法律上の「死体」にあたるとの回答があったことで京都工芸繊維大学の宗川吉汪教授(71)が「死体が展示され、精神的苦痛を受けた」として、主催者に慰謝料を求める裁判を起こすらしい。
死体解剖保存法違反の疑いだそうだ。

「人体の不思議展」は、中国で献体された170あまりの人体に、シリコン樹脂などを染み込ませるなど特殊処理した標本を展示していて、開催ごとに、反対する団体との“小競り合い”が起こっていてフランスでは一昨年4月に裁判所が、パリで開かれていた人体展の中止を命じる判決を下しているそうだ。

人体の不思議展は世界で開かれ、日本では1996年に始まり、毎年全国各地で行われ、これまで600万人以上を集客、今回だけでも約5万5000人以上が訪れて科学的な観点からの支持もあるようだ。

賛成反対の意見がそこそこにあるようだが、私個人としてはわざわざ反対ではないとでも言おうか。
それよりも反対の理由が気になる。
宗教的・尊厳的・法律的に厳格な方のような気がする。

また中国の献体というのも気になる。
出所を詳しく聞きたいものだ。
もし犯罪人ならば、こんなことで人類のためになるなら貢献かもしれないからだ。

少なくとも600万人もの人が見て、多くの人がこれはまずいと思えばもっと反響が大きいはずだが、関心のほうが大きいということか!

少人数でも法律を楯にすると警察が出てくる。
厚生省も、情けない。死体かといえば厳密には死体ですネ、と答えたとか。

厚生省は大英博物館のミイラは死体であり問題だと言うつもりなのだろうか、見解を聞いてみたいものだ。
皆はどう思うのだろうか?