「夢」

2010.04.06 12:52:17

孟浩然の春暁

春眠不覚暁 処処聞啼鳥
夜来風雨声 花落知多少

まさにこんな季節、うとうとと気持ち良い季節になった。

今から5年ほど前、この季節に見た夢がある。
夢の中だから、場所・日時などは不明だ。
ただ季節は5月中旬頃のように思う。

家族でテントを持って旅行中、道端に咲いている花を求めて川原に出た、とても良い場所だったのでそこにテントを張りまわりを散策していた。

そこに「アキコ」と言う高校2年生の女の子が現れた。
「もっと良い所があるよ」と案内してくれた。
「エゾエンゴサク」や「カタクリ」・「ミヤマスミレ」などムラサキ系の花が美しかった。

話をすると、この川の周りはみんな彼女の家の土地で農家だと言う。
あらためてテントを張る許可をもらい、夕方バーベキューまで付き合ってもらい別れた。
次の日、是非家に寄ってくれと言われ、お邪魔することになる。

大きな農家の家だった。
(花が北海道で、農家の家は本州の旧家の様子、夢なのでお許しを!)
叔婆様、お父様、お母様、弟、使用人の若者2人、結局もう一日、泊めてもらった。
色々な楽しい話をしてお別れしたが、ここまでが5年前の話ですっかり忘れてしまっていた。

今朝、その後の夢を見てしまった。
しかも、あれから5年が経っている。
夢の中だからいい加減なのだが、連絡もしていない。
季節はやはり5月、近くに来たのであのなつかしい場所に行ってみようということになり訪れた。
花は昔と同じように、それ以上に見事に咲いていた。
そこに「アキコ」が現れた。今年大学を卒業して実家に帰ってきているという。弟は高校生になっていた。

家に行き、歓待された。
あの5年前、福沢さんのおかげでみんなが生き生きと生活するようになったと言うのだ。

「そんなことありました?記憶にありません」と言うと、何かを助言したのではなく、ただただ福沢さんが、ここのくらしに感動して、私が住むならと酔った勢いで好きなことを言ったらしいのだ。

その証拠にと家の中を見せてもらった。
旧家の農家だ、梁は太く、天井も立派だった。
使用人のふたりの部屋は障子を使った間接照明で心が休まる空間を作っていた。
弟の部屋は、高窓を大きく開き、星が見えるようになっていた。
そしてアキコの部屋は山側に大きく窓を開き、川と山の風景が絵のような景色を演出していた。しかも山に向かって照明つきで。
外観や家の雰囲気はいっさい変えずにここまで快適な過ごし方を、あの日私が酔っ払って言ったとおりに。

ここで目が覚めた。

こんな夢、信じられる?
5年後に、5年経過した夢なんて。
しかもみんな5年の成長をしている。
「アキコ」が21歳の良い女になっていた。5年後が楽しみ(笑)