クラス会の歌

2009.11.29 19:59:46

北海道の十勝にある道立浦幌高校が来年春で約50年の歴史を閉じる。
母校が無くなることに1期生が書いた詩に曲をつけた。

今年の9月兄から「友人が詩を書いたんだけど曲をつけてくれないか」と電話があった。
ちょうど倶知安町からニセコのイメージソングを頼まれた後だったので、少し躊躇したが、ついつい二つ返事でOKを出してしまった。

11月のクラス会でみんなで歌いたいというその詩を受け取って、すぐに取り掛かった。

私も浦幌高校の7期生だ、歌詞の内容はある意味共通した感覚でもあった。
みんなで肩を組んで歌えるように、楽しく、寂しく、懐かしくをコンセプトにワルツにした。

  あなたにまた会えてよかった 作詞 那須野 貢 補作詩・作曲 福沢恵介 
    
1、秋色に 染まりゆく 豊穣の 季節の瞬間(とき)に
    永い永い 歩みの中 心はじける なつかしの日々
    ふる里で また あなたに 会えて  良かった

2、夏色に 輝いてた なつかしの 東山
  希望と悩み よみがえる学舎 緑むす山 光る川面
  ふる里で また あなたに 会えて  良かった

3、さようならは 言わない また会う日に 想いを馳せ
  今ここに 肩をくみ 語りつくせぬ 青春の日々
  ふる里で また あなたに あえて  良かった
               また  会う日まで

曲ができ上がり送ってから忘れた頃、北海道新聞社から電話を受け取った。
話を聞くと、クラス会の集まりで歌った後、町のコーラスグループが発表会で披露するということの取材だった。

最後に出来れば閉校式でも歌えれば、とどんどん話が大きくなっているとの事、びっくりするばかりだった。

「少しは良いことをしたみたい」と思いがけない広がりに戸惑と嬉しさがあふれた。

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