危機管理能力

2008.11.30 14:50:10

先週はインドでテロ事件、タイでは国際空港占拠事件と日本人が巻き込まれて大変な週末だった。
こんな時、どこか遠い空の下で起こっている劇場型事件のようにTVを見てしまうものだ、私も最初はそうだった。

11月20日、東京の姉の家から札幌に帰ってきて26日「デモ隊国際空港を占拠」と一報が入って、「タイも大変だな」としばらくは思っていた。

28日になってふと気付く、確か「22日から5泊6日でバンコクに行く」といっていた・・!
姉に電話を入れても、呼び出しもしない、間違いなく巻き込まれたなーと思った。
それからニュースのたびに写らないかと気になって写る映像に食い入るように見ていた。一方、インドのテロはどんどん悲惨な情報が入りだした。

今朝、姉から元気な声で一報が入った。
朝の4時に羽田に着いた、全日空の臨時便、タイの海軍ウタパオ基地からの帰国だそうだ。8泊9日の旅になってしまったと笑っていたが。一緒に行った仲間は、法事・結納などの行事を飛ばされて泣いていた人がいたらしい。

「TVで写らないかとじーと見ていたよ」
「周囲の人に行くといっていなかったので、みんな顔を隠したよ、NHKやフジTVのカメラがうるさくて・・・!」
「そういえば手で顔を隠しているおばさんが手前に写っていたよ、あれそうだ!」
「ほんとに!間違いないわ」(笑)
「幸いというか、インドじゃなくて良かったね、今の時代何があるか分からない」
そんな話で電話を切った。

今回ホテルなど滞在費はタイ国政府が負担したそうだ。
私だったらこれ幸いにと、もっとバンコク観光を楽しんじゃったかもしれないと考えた、しかしすぐに1つの事件を思い出した。

今年4月ハワイから帰国する時、ホテルをチェクアウトして空港へ行くと搭乗日は明日、変更は出来ないと言われ途方にくれてしまった。
ゆっくり考えれば笑い話だが、パニックになっていた私は1ドル残らず使ってしまい空っぽの財布と大きな荷物を抱え、街まで戻る交通費やもう一泊の滞在費を考えて気が遠くなり途方にくれた。

危機管理能力は、凡人には無縁な事だと思いしらされた。