コンクール審査

2010.05.04 17:56:41

第41回クラシカルギターコンクール

第1位 山田岳
第2位 小暮浩史
第3位 前田司
第4位 藤原盛企
第5位 多治川純一
第6位 斉藤泰士
(敬称略)

入賞された皆様、おめでとうございます


ゲスト審査員という立場ではありますが、難しい審査というお仕事を引き受けるにあたっては、数週間熟考させていただきました。結果的にとても良い経験をさせていただきました。ありがとうございました。

夜も頭が冴えてしまって眠れないくらいに真剣に聴かせていただきました。
音楽って好みはあったとしても、本来点数などつけることができない分野だとは思いますが、そこにあえて数字をつけていくということの難しさを痛感しました。


審査をする、という立場でいろいろなことが私の中で明らかになりました。
審査基準は個々の審査員に委ねられている。
本選では順位がつくように点数をつけなければならない。
課題曲と自由曲の割合などはなく総合点である。
審査結果に反対意見が出ない限り内容に関する議論はあまりされない。(個々の審査結果が尊重されている)
門下生の審査は棄権する。

などなど。
恐らく他のコンクールでもある程度共通したことではないかと思われます。


今回一つ最後まで議論になっていたのは本選を7人にするかどうか・・
審査員の気持ちのなかでは7人にしてあげたい、という意見が多かったです。
というのも7位、8位ととても僅差で続いていました。(私のなかではもっと多くの僅差の方がいます)
最終的には舞台監督と相談の上6人ということになりました。


予選で課題曲1曲しかないというコンクールの限界も感じました。
だからこそ予選、本選含めて演奏予定のすべての楽曲に対して、自分なりの丁寧な準備をしてくること・・それはこのレベルのコンクール挑戦者としての最低限のマナーかと思われます。


・・ここで書けるのはこのくらいです。
煮え切らない気持ちをお持ちの方、あとは個人的に・・。
私も悔しい思いは百万としてきました、結果ではなく自分自身にですが・・。
ですので、特に僅差の方々へのマインドケアは気がかりなところではあります。


コンクールの運営というのは大変なようで、委員の方々はいろいろな配慮を持って本番に臨んでいるようです。私はお世話になったコンクールではコンクール存在への感謝の気持ちを込めて入賞後会員になっています。金銭的に苦しくて数千円の会費を滞納していた時期もありますが・・。

今回棄権者を含むと2次予選合格者は47名 本選上位入賞者のレベルも素晴らしかったことを思うと、このコンクール、盛り上がっております 素晴らしいです。
http://homepage2.nifty.com/kikuchi-guitar/sub19.htm


今後私自身ももっと成長していかなければいけない・・と思わせてくれた1日でした。
ありがとうございました