コスモバルク

2008.12.01 13:35:21

昨日の競馬、ジャパンカップに7歳のコスモバルクが出走した。
結果は17頭中17位、負けたというより涙がこみ上げる痛々しいレースだった。

彼(コスモバルク)を知ったのは2004年4月18日G1レースの皐月賞で2位に入った時、同時に初めて競争馬に興味を持った。
シンザン、ハイセイコー、オグリキャップを知らないわけではない、彼の生い立ちからG1レースに出走する過程がどれほど大変かを知って感動したのが理由だった。

たぶん最低条件で中央競馬に挑戦した競走馬だった。
両親や兄弟の活躍が決めての落札価格は400万で地方競馬でこつこつ走る程度の評価!。
お金がかかるトレーニングセンターではなく民間の牧場から出走した第一号の競走馬。
(ホッカイドウ競馬が「調教施設などが充実している産地民間施設の活性化や馬房数の実質的拡大による競走馬数の確保を図る」という趣旨でスタートさせた。)
地方競馬所属から中央競馬に出走する条件はとても厳しい。
①レース当日の3日前に厩舎に入る(北海道から長いたびで疲れて移動し休息や練習も許されない、この条件は「あまりにもかわいそう」とのファンの声で後に1週間前と改められたくらいだった。)
②G1.G2.G3などの重賞レースに出る条件が他の馬より厳しくそれぞれの指定レースで2位以内に入らなければいけない。

その後ひたすらG1レースに挑戦する戦いの日々が続いた。
2006.2007年と国内では出走するレースがないためシンガポールのG1レースへ、1位.2位の結果を出し日本に戻ってG1に!、地方出身が故の定めを克服しながらの挑戦を続けた。
残念ながら過去に2頭しかいないG1初勝利はならなかったが彼の頑張りを応援しているファンは多い、現に人気投票で決まる有馬記念には4年連続で選ばれた。
今年も中央競馬G2とシンガポールG1に挑戦したが、帰国後剥離骨折がわかり6月の手術後昨日のジャパンカップが国内G1初レースだった。

そのストーリがゆえに、コスモバルクは我々に力を与える数少ない現役競走馬と言っても過言ではないだろう、この私も一緒に夢を見続けているファンの一人なのだから。

 Flyaway(いつでも翔べる)-コスモバルクテーマ曲STV- 作詞作曲 福沢恵介
 
1 つらいことや 悲しいことは いつか 強さに 変わっていくと
  春を迎える ときめきが  教えてくれた。
  北に生まれて 空の広さを知って
  夢見て 夢を追いかけた。
  Flyaway 大空に Flyaway 今飛びたつ
  たった一人で 何も持たずに 白い大地に 生まれてきた。
 
2 前を見つめ 走り続けて 失うものは 何もないと 
  緑に染まる 草原の風が 教えてくれた
  満天に輝く 星に導かれ
    川を渡り 山を越えてきた
  Flyaway 大空に Flyaway 今飛びたつ
  たった一度の 命の炎が 燃え尽きるまで 走りつづける

  凍りついた 涙の粒 熱い思いに つつまれて
  白く白く 海を越えて 遠い遠い 果てしない道
  Flyaway 大空に Flyaway 今飛びたつ
  たった一人で 何も持たずに 白い大地に 生まれてきた。
  Flyaway Flyaway Flyaway Flyaway  Flyaway