日本の興味

2010.06.28 22:17:40

今の日本で一番多く扱われているニュースといえば、当然ワールドカップサッカーだろう。
勿論オリンピックもそうだが、愛国心の戦いの要素がたぶんに多く、世界中が夢中だ。
南アメリカだったか、試合が理由で戦争になったことも過去にあった。

多分、この雰囲気に微妙に反応するのがマスコミなのだが、一日中どこかで切り口を求めて騒いでいる。
ワイド番組はそれなりに、各国の応援美人コンテストに走ったり、選手の恋人の写真を使って番組を作っていた。

本来一番は、と思うのが参議院選挙だと思うが、扱いはいい加減だ。さらにサミットの報道に至っては今回の重要なテーマを伝えるどころか、ワイド番組程度にしか扱っていなかった。菅首相の撮影の立ち位置とか、オバマとの会見が最後だったとか。
報道の立場の人間は一番知っているにもかかわらず面白おかしく伝えることに専念し、多分一般市民が追求しない事には目をつぶるのだ。
国際社会の取り決めに場所は重要だ、過去の事例に基づき、国主(国王、大統領)クラスが先に来て、後は任期順となる。
それでも守らない国が出てくるので、今回はすべて決められていた。

今回のサミットの課題は一にヨーロッパ経済危機、アジアの脅威は個別課題、インドに原子力の発電所を応援する課題は、今まで反対していたフランスとアメリカが態度を豹変したのであわてて日本も解禁する、そんな場面もあった。

地方新聞で恐縮だが、北海道新聞の一面トップは大相撲野球賭博、次が無料高速、苫小牧市長選、日露会談、ドイツ15大会連続8強!以上であった。
2面もたいしたことなく、サミットは3面1/5程度だった。

日本の新聞で、札幌のデパート丸井今井に侵入して宝石を9000万盗んで登山ロープで見事に逃げ去った盗賊がいたことなど知らないであろう。

一瞬取り上げた程度で再びはなかった。なぜなら得意な分野はワイドショーなのだから。

犯人は見事に話題にならない、この時期を選んだのかもしれない。(笑)

勿論W杯サッカーに私も夢中だ、日本チャチャチャ!だ。
でも、日本人が持つべき興味まで牛耳られないようにしよう。